Brand Statement
Together,
we are the new green.
好きな服を買うことが
環境を守ることにつながる、
そんな世の中へ。
想いに共感する人々が、あしたを願う気持ちをのせ、
ペットボトルリサイクルのバトンをつないでいく。
そのプロセスは透明。
だから、広がる可能性まで信じていける。
そしてリサイクル繊維をもっと当たり前にする
TORAYの先端技術が、その循環を力強く加速させる。
リサイクルでも高品質。
自分らしいスタイルを楽しみながら
大切なペットボトル資源を活用していく新常識。
「&+®」、それはみんなの想いをつなぎ、
リサイクルに新しい価値を生み出すアクション。
私たちが今行動する事で、叶えたい未来を描いていける。
Together, we are the new green.
共に創る、自分らしくいられる未来を
Features
&+®の特長
&+®は使用済みPETボトルを原料とした新しいリサイクル繊維ブランドです。
環境への配慮と同時に、高品質高機能を両立した
リサイクル繊維をつくりだします。
単なるリサイクルではない、「UPCYCLE」という考えのもと、
サステナブルな社会の実現のため、
リサイクル繊維市場のグローバルな拡大を目指します。
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Clean Recycling
高品質なリサイクル
日本のペットボトルリサイクル率は諸外国に比べ高く、質の高い使用済みペットボトルを入手しやすいという土壌があります。東レは、そうした良質な原料の使用に加え、「高度な選別・洗浄技術」と「異物を除去するフィルタリング技術」を有する協栄産業(株)との取り組みにより、これまでの再生材料に見られた、異物混入や劣化による黄ばみという課題をクリア。石油由来のヴァージン原料と同等の白度と粘度をもつ、高品質なリサイクル繊維原料の安定的な調達を実現しました。
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Traceability
独自のリサイクル識別システム
東レは、&+®の信頼性の証として、独自の「リサイクル識別システム」を開発。繊維原料に、特殊な添加剤をフットプリントとして投入することで、&+®であることの検知を可能にしました。フットプリントの分析とGRS(Global Recycled Standard)認証プログラムを併用し、&+®と認定した繊維製品には、東レのリサイクル証明書を発行することができます。
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Authenticity
妥協のないものづくり
高品質なリサイクル原料と、東レの繊維製造技術を組み合わせることで、これまでのマテリアルリサイクルでは困難であった、特殊な糸の生産を可能にします。多様な断面や細さなど、品種のバリエーションを増やしていくことで、さまざまなニーズに応える、妥協のないものづくりに繋げていきます。
Making to
&+®ができるまで
「&+®」の原料は、日本国内の自治体や店頭などで回収し、きちんと分別されたクリーンなペットボトル。そのペットボトルをまずは丁寧に「選別」「粉砕」し、アルカリ溶液による高度な「洗浄」を行います。その後、協力会社とともに開発した独自の「フィルタリング技術」を活かし、石油由来のヴァージン原料と同等の白度と粘度をもつ高純度の「ペレット(粒子)」をつくります。厳しい品質検査を通過したペレットを東レの繊維製造技術を使い、サステナブルで高品質、そして信頼性に優れるポリエステル繊維として製品化していきます。
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「容器包装リサイクル法」に基づいて自治体が回収した使用済みペットボトルは、立方体状に圧縮梱包したベールと呼ばれる塊となって工場へ。ベールは洗浄度合い、キャップやラベルの有無などによってAからDまでのランクに分類されます。高品質な再生材料を得るためには、品質のよいベールを使用することも重要な条件です。
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きちんと回収された使用済みペットボトルであっても、塩化ビニル製ボトルや色付きペットボトルなど再生を困難にする類似製品が混入しています。これらを赤外線センサーやCCDカメラにより除去した後、さらに目視で確認して手作業で選別します。このように機械と人による二重三重のチェックで、無色透明のペットボトルだけを厳選します。
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異物が取り除かれた透明ペットボトルは、8mm角程度の「フレーク」と呼ばれる薄片に粉砕。さらに非鉄金属分離機、ラベルセパレータ、風力選別機などを使い、ここまでにも選別しきれなかったラベルや金属片などを効率的に分離・除去していきます(ここで分離されたペットボトル本体以外のさまざまな資材は、それぞれに適したリサイクル工程で再利用されます)。
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細かく粉砕されたペットボトル片に残存するPP樹脂やPE樹脂製のキャップやキャップリングは、比重差を利用し水槽内で分離・除去。同時に特殊なアルカリ溶液による洗浄を行い、内容残留物や表面の汚れはもちろん、色素沈着した樹脂部分まで徹底的に取り除きます。すすぎ、脱水、熱風による乾燥などの工程を経ていくことで、クリーンで透明度の高い再生PETフレークとなります。
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この写真は、「&+®」の原材料となるアルカリ洗浄を施したクリーンな再生PETフレーク(左)と、一般的な洗浄方法を経て製造された再生PETフレーク(右)。アルカリ洗浄を施した再生PETフレークは白度に優れることが分かります。
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丁寧に汚れや不純物を取り除いた高品質の再生PETフレークは、協力会社とともに共同開発した独自の「フィルタリング技術」により、樹脂内部の不純物まで徹底的に除去。約300度という高温で溶融し、紐のように押し出します。これを水冷却して固化させた樹脂は細かく裁断され、さまざまな製品の原料となる粒状の「ペレット」となります。またここで、特殊な添加剤を投入することで、東レ製のペットボトルリサイクル繊維であることの検知を可能にします。
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樹脂そのものから徹底的に不純物を除去したペレット(左)は、一般的な再生ペレット(右)に比べて白度に優れます。
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協力会社内に設けられた研究・検査部門では、フレークやペレットとなった原材料の厳しい品質検査を行っています。 特に「&+®」製品用ペレットについては厳しい品質基準が設けられており、抜き取ったペレットひとつひとつを目視でチェックします。
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ヴァージン原料と同等の白度と粘度をもつ「&+®」製品用ペレットは、紡糸工程を経て、繊維へと生まれ変わります。約300度という高温により溶融されたペレットは、求める機能に合わせてつくられた無数の穴が開いた口金から押し出された後、冷え固められて繊維となります。これらは用途に応じて更に加工されます。
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製造された繊維は、「&+®」製品として世界中のさまざまなテキスタイルメーカーへと出荷。機能性、風合い、カラーバリエーションなどの様々な多様性に応え、ファッションやスポーツなど、幅広い分野で利用されています。