Contents. 2025.3.4

白無垢Another Story
白無垢がつなぐ想い

ペットボトルから作られた白無垢の存在に衝撃をうけ、&+の白無垢を晴れ舞台の衣装として選んだ美友さん。
なぜ、この白無垢を選んだのか。
そこには、環境への想いと中学教諭としての使命感がありました。
「映像を見てびっくりした!」
挙式を半年後に控え、衣装選びに心を躍らせていた美友さん。
お母さまから「こんな白無垢もあるみたいよ」と教えてもらったのが、&+の白無垢でした。
ペットボトルから白無垢!?と、半信半疑で調べてみたところ、映像に引き込まれ、釘付けになったとのこと。
「着物の生地、特に婚礼衣装の真っ白な白無垢は質感の違いが顕著に出るんです。それをペットボトルから作れるなんて本当にビックリしました」。
「実際に見てみたい!」と思った美友さんは、東レに連絡をくれたのです!

「この白無垢を着られたらいいな」
大学生だった2018年に「京都・ミスきもの」に選ばれ、着物のPRに携わるほど着物好きの美友さん。その時に着物の制作工程や職人さんの想いに触れ、素材のことなど、様々な勉強をされたそうです。
「白無垢をお借りして手に取ってみると、とても美しく絹と見分けがつかないほどでした。軽いし、質感も申し分ない上に、通気性もあってすごい!」
感銘を受けた美友さんは、&+の白無垢を着て結婚式を挙げたのです!
リサイクル繊維担当の野中は、「結婚式に着たいと言ってくださる方が出てくるとは、想像もしていませんでした!」と連絡をもらった時のことを嬉しそうに語ってくれました。

「教え子たちへ」
結婚式から一カ月が経った頃、1通のメールが届きました。
「環境教育の授業を一緒にやっていただけませんか?」と。
差出人は美友さんでした。
「中学生に環境問題を身近な問題として感じてもらうことは、とても難しいと感じていました。ただ、自分が&+の白無垢を知った時の驚きを共有できれば、うまく伝えることができるんじゃないか」。
この美友さんの想いが今回のプロジェクトに繋がったのです!
「未来を担う子供達へ資源の課題を伝え、一緒に考えることはとても良い機会。リサイクル繊維を扱う人間としても、この機会に強く意義を感じた」と野中は語ります。
こうして、美友さんと共に全校生徒へ向けた環境学習を行うことが決まり、準備がスタートしました!

「ペットボトルリサイクルって?」
どうしても複雑になってしまう環境問題やリサイクルのことを理解しやすくするため、繊維のことやリサイクルの流れなど基礎的な内容を共有するために、事前学習を行なってもらうことに。
「繊維はどれくらいで使えなくなるの?」
「リサイクルしないことでどんな悪影響が出てくるの?」
「ペットボトルはこれからも作られ続ける?」
などなど。
一人一人が考えて出てきた疑問や気になったことを伝えてくれたのは、当日に向けてとても大切なステップになりました。

「自分たちには何ができるかな?」
環境学習の当日。体育館に集まった生徒の皆さんからは、びっくりするほど真っ直ぐな眼差しで環境問題を考えてくれていることが伝わってきました。
美友さんに共感いただいた白無垢の映像を見たり、クイズ形式の問題を出したりと構成を工夫し、大盛況の中終了!
「何よりも楽しみながら自分ごととして考えてくれたことが本当に嬉しかった」と美友さん。
子供達にも感想を聞いてみたところ、様々な想いを聞くことができました。
「ペットボトル1本を飲み切れなくて、そのまま捨てて帰ってしまったこともあるので、それはとても良くないことだなと感じ、反省しました」。
「石油製品は多いと感じた。やはり、このような問題を解決するには、一人ひとりの意識が大切なのだと実感した」。
「自分達の小さな行動で少しずつ世界が変わることがわかったので、できることを頑張ってやっていきたい」。

「より良い未来のために」
「環境問題を自分ごととして考えることは簡単なことではありません。伝えている私たち大人自身が、より意識をして学んでいくことが大切だと改めて感じました。今回のことが生徒の心に少しでも残ってくれたら嬉しい。これからも様々な課題を生徒と一緒に考えていきたい!」
これは美友さんから最後にいただいた言葉です。

「リサイクルは地球のためだけど、自分たちのためでもある」
この生徒さんからの言葉をみた時には、とても感慨深い気持ちになりました。
資源を大切に使っていくことは、未来の子供たちのため、ひいては自分たちのためです。
そのために今できるアクションがあること、そしてそれを継続していくことの大切さを次世代の皆さんと一緒に考えられたことは、私たちにとって貴重な機会になりました。
ペットボトルから白無垢へ。
その白無垢を自身の晴れ舞台の衣装として選び、
体験を未来の世代へと伝えた美友さん。
&+はこれからも想いを届ける人に寄り添い続けます。